【2026年最新】工作物アスベスト調査の見落としリスクとは|配管・シール材(ガスケット)の落とし穴を専門家が解説

2026年1月から工作物のアスベスト事前調査が有資格者(工作物石綿事前調査者)によって完全義務化されてから、早くも半年が経過しました。

(義務化の制度概要についてはこちらの記事で詳しく解説しています。)

ゼネコン様や官公庁の皆様におかれましても、新制度への対応はすでに進められていることと存じます。

しかし、現場でよく耳にするのが「図面調査の段階でアスベストなしと判断したのに、解体中に疑わしい建材が出てきた」というトラブルです。

今回は、労働安全衛生の専門的な視点から、不適切な調査がもたらすリスクと、実務における注意点について解説します。

1. 書面調査と現地調査のギャップ

アスベストの事前調査は、設計図書等の文書を確認する「書面調査」と、現地での「目視調査」を実施することが義務付けられています

ここで注意すべきは、設計図書が必ずしも工作物の現状を正確に表しているとは限らない点です 。 過去に行われた改修や補修の履歴が図面に残っていないケースは多々あります

そのため、書面調査の結果だけで調査を終わらせることはできず、書面調査と目視調査の結果に差異があった場合は、常に目視調査の結果を優先しなければなりません

2. 不適切な調査がもたらす重大な不利益

アスベスト調査において最も恐れるべきは「見落とし」ですが、逆に「過剰な判定」も問題となります 。 未熟な調査者による安易な思い込みや不十分な計画は、以下のような社会的不利益をもたらします

・見落としによるリスク 本来アスベストが使用されているのになしと判定してしまった場合、解体・改修工事の際に飛散事故を引き起こし、作業員や周辺住民の健康被害に直結します 。 過去には、不十分な計画のまま改修工事を強行して石綿を飛散させ、多額の対策費用や見舞金など甚大なコストがかかった事例も報告されています

・過剰判定によるコスト増や風評被害 逆に、本当はアスベストが含まれていないのにありと誤判定された場合、不必要な除去工事費用が発生し、工作物所有者等に追加の財政的負担を強いることになります

3. 工作物特有の落とし穴「シール材」

工作物の調査で特に注意を要するのが、ガスケットやパッキンといった「シール材」です 。 これらは配管のフランジ接合部やバルブ等の可動部に、耐熱性や耐圧性、耐薬品性を目的として広く使用されてきました

これらシール材の調査が難しいのは、フランジ等を開放してみないと劣化状況や品番などの目視が困難な点にあります 。 長期間の使用で劣化し固着している場合、無理に取り外そうとすると粉じん(石綿)が飛散し、ばく露する危険性が伴います

そのため、図面や過去の交換記録(定期修理など)の徹底した確認が不可欠です 。 過剰判定は避けるべきですが、シール材のように開放しないと確認できず、ばく露リスクが高い部位については、安全を優先した「みなし含有」が合理的な判断となります

4. 安全な現場運営のために

安全環境エンジニアリングでは、東京都八王子市左入町を拠点に、労働安全衛生の法令と技術的知見に基づいた確実なアスベスト調査を実施しております。

単にサンプリングや分析を行うだけでなく、プラントや設備特有の構造を理解し、作業時のばく露リスクまでを見据えた調査を心がけております。

ゼネコン各社様、あるいは公共事業を発注される役所担当者様において、現在進行中のプロジェクトでアスベストに関するご不安がありましたら、日々の安全パトロールや施工計画の延長として、専門的な見地からの調査をご活用ください。

【無料・法令適合チェック承ります】

「図面上はアスベストなし」――その判断、本当に大丈夫ですか?

進行中のプロジェクトで少しでもご不安があれば、図面・写真による

セカンドオピニオン調査を承ります。

お電話:042-682-1223(担当:環境事業部)

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